このページから得られるもの:JetBrains Rider を使用して Unity プロジェクトのコードを効率的に編集するためのヒント。JetBrains の IDE である Rider はクロスプラットフォームの C# スクリプトエディターです。Unity 開発者向けに豊富な機能が備わっております。こちらのアドバイスを活用し、JetBrains の Matt Ellis 氏によるこちらの Unite セッションからさらに詳しいガイダンスを入手できます。
Shift+Shift のショートカットを使用して、ファイル、クラス、シンボルなど C# スクリプト内の要素なら、なんでも検索できます。だいたい思いつく言葉を検索フィールドに入力してしまえば、後は Rider が選択肢を見せ始めてくれます。検索用語をすべて入力する必要すらありません。Rider が頭文字で認識してくれるからです。
ファイル内であれば、「Navigate to Member」アクションを使用して、ファイル内のメソッド、プロパティ、フィールドへすぐに移動することができます。とりあえず入力してみて、出てきた選択肢から絞り込めば良いのです。
Alt+Enter を使用すると、コードの分析中に Rider で見つかった問題を修正するなど、コード内の任意の部分で実行できるアクションのコンテキストメニューがポップアップします。たとえば、クラス名の上で Alt+Enter を押すと、命名基準を修正する、クラスをパブリックにするなどのアクションの一覧を表示してくれます。
また、呼び出しメソッドに間違った名前が使用されている場合、Rider は事前に警告を出し、完成形のコードの候補を提示します。エディターを使用している間、Rider は通常であれば実行時までは気付かない、コードを破損するような変更が加えられないようにします。
また、Alt+Enter は Rider のほぼすべての機能へのエントリポイントにもなります。何かのキーボード ショートカットを思い出せない場合は、Alt + Enterを押して入力を開始すると、入力内容に関連するアクションのリストが表示されます。
Refactor This 機能を使用すると、他のファイルでのあらゆる使用を含め、コードのリファクタリング、書き直し、別のファイルへの移動、シンボル名の安全な変更を実行できます。
ほかにも、Alt+Enter を使用してイベント関数を生成することもできます。これは、Unity ベースのクラス内であればどこででも実行でき、その特定のクラスで作成できるイベント関数の全一覧が表示されます。
Rider はイベント関数、シリアライズされたフィールド、MonoBehaviour クラスがあるときはそれを認識し、コード内でハイライトしてくれます。イベント関数の上にカーソルを合わせると、たとえば、そのイベント関数の動作の説明が記載されたツールチップが表示されます。「quick documentation」と入力することで、ポップアップウィンドウに詳細を表示するか、リンクから完全なドキュメントに移動できます。
「Navigate to」メニューは、ベースクラスや派生クラスに移動したり、使用されている場所を探したりなど、Unity コード内を手早く移動するのに便利です。それどころか Unity コードをその場で逆コンパイルし、Unity の独自 API 内で何が起こっているのかを見ることもできます。
Rider デバッガーは Unity のオブジェクトに関する追加のデータを表示します。たとえば、デバッガーであるシーンを見てみると、ルートのゲームオブジェクトの一覧が表示されます。さらに各ゲームオブジェクトに子のゲームオブジェクトとアタッチされたコンポーネントが表示されます。Entity Component System(ECS)のエンティティオブジェクトでは、コンポーネントデータも表示してくれます。
Scheme Switcher を使用して Rider ウィンドウのルックアンドフィールを変更し、明るいテーマか暗いテーマを選択できます。
この機能を使用するとキーマップなども更新できるので、誰かと共同でプログラミングしているときに便利です。一方のプログラマーがあるキーセットで作業することを好み、もう一方が別のセットで作業している場合でも、そのセットは簡単に切り替えることができます。