Wooga はストーリー中心のゲームをビルドするために多様性を重視

Unity の Integrated Success は、創造的で生産性の高い職場環境に、卓越した技術をもたらすのに役立ちます。

Wooga:Unity のケーススタディ

制作において、技術的な部分と創造性を発揮する部分の両方を可能な限り高いレベルに保つために、スタジオはどのような対策を取っているのでしょうか?また、開発に伴う複雑な課題を常に解決しつつ、ゲームプレイやストーリーに盛り込む斬新なアイデアを育むには、どうすればよいのでしょうか?Wooga は 1 つのやり方を見つけました。このチャレンジ精神旺盛なスタジオは、革新的なテクノロジー、アート、シナリオ、デザインを組み合わせて、プレイヤーが何年も楽しめるゲームを制作する一方で、チームの多様性と包括性を重視しています。同スタジオは現在、モバイルと Facebook でプレイできるストーリー中心のカジュアルゲームタイトルを 4 本サポートしています。

  • 課題

    制作をスピードアップし、より多様性に富んだスタッフで充実したコンテンツを制作すること

  • プラットフォーム

    Android、iOS、ブラウザー(Facebook)

  • チームメンバー

    300

  • 所在地

    ベルリン、ドイツ

スタッフの多様化を図りながらテクノロジーをうまく使いこなす

2009 年の設立以降、Wooga は多様性プログラムを推進し、社会の主流から外れた開発者の採用に力を入れることで、より多くの過小評価されている人々にゲーム開発に参加してもらうよう努めています。さらに、ゲームスタジオにとって一般的な課題に同スタジオも直面しています。それは、日進月歩のテクノロジーをうまく使いこなし、採用している開発プラットフォームを最大限活用することです。Wooga が 2015 年に Unity Integrated Success を契約したのはそれが理由です。Unity Integrated Success は、Unity が提供する Success Plan サービスの一部で、エンジニアや専任アドバイザーから直接サポートを受けることができ、他にも数多くの特典が用意されています。同社はそれ以来、毎年契約を更新しています。

成果

  • デベロッパーリレーションマネージャー(DRM)からのガイダンスや提言と一体化した効率的なベストプラクティス
  • 開発チームの多様化によってゲームとストーリー展開がさらに充実
  • 重要な問題を数時間で解決できるため、制作サイクルの中断が減少
  • 10 代の女性向けゲーム開発ワークショップにより、女性のインターンシップが増加
  • Unity の新しい機能を理解することで、より効果的な開発が実現

カジュアルゲームの制作に尽力

2009 年にベルリンにて創設された Wooga は、Facebook 向けソーシャルゲームの制作から始め、2013 年にモバイル端末にも拡大しました。2018 年以降は、ストーリー中心のカジュアルゲームに注力し、今では約 300 人の従業員が働いています。エンジニアリングチームのマネージャー Linda Stein 氏は、「ストーリー中心のカジュアルゲームをリードする存在になる」ことが目標であると言っています。現在、同スタジオのゲームのプレイヤーはアメリカの 45 歳を超える女性が多数を占めています。この層は、Wooga が世界的に大きく拡大することを狙っている成長市場です。「私たちは、リラックスして素敵なストーリーをシンプルに楽しみたいプレイヤーをターゲットにしています。」

複数のモバイルプラットフォームに対応するという動きの中で、Wooga は早い段階からメインの開発ツールとして Unity を選びました。エンジニアと技術面にあまり精通していないデザイナーやアーティストを結び付けるために、Unity のチーム間コラボレーション機能を活用しました。同スタジオにとって欠かせない Unity の機能として、ほとんど時間をかけずにさまざまなデバイスへの移植が可能なこと、カスタムエディターを簡単に追加できることのほか、業界のテクノロジーの最先端であり続ける、常に進化する機能セットが挙げられます。

ジェンダーの壁を打ち破り、コラボレーションを実現

Wooga は、より包括的で魅力的なストーリーを伝え、全体として優れたゲームを制作するには、多様性に富んだチームが重要であることを認識しています。これがチームの基本理念となったのは、スタジオを見回して、特にエンジニアリングチームに女性が少ないことに気付いて以来のことです。その認識に立って女性を雇用することを優先事項とし、将来の雇用に向けて要員の充実を図るために、Stein 氏は 10 代の女性にゲーム制作について教えるワークショップを開催しました。その結果、優秀なインターン志願者が殺到するようになったのです。 

Wooga では女性の割合が増えたことが、よりオープンで創造的な職場環境につながり、次第にトップクラスの開発者がスタジオに集まるようになりました。他の多くのスタジオには女性エンジニアが 1 人か 2 人しかいませんが、「Wooga にはかなりの人数の女性がいて、さまざまな声が聞こえてきます。そのプラスの影響はかなりのものです」と Stein 氏は言います。

Unity Integrated Success をチームに追加

初めて Unity を使い始めたとき、Wooga は単なるゲーム開発ソフトウェア以上のものを求めていました。時間やコストのかかるアーキテクチャーのミスを回避するのに役立つ、先を見越した戦略的なガイダンスや、今後見込まれる Unity のツールや開発について最新情報を提供してくれるような関係性を望んでいました。同様に、Wooga は、制作のスピードを低下させる問題が発生したときに迅速な対応を必要としていました。

Unity Integrated Success はこれらのニーズを満たし、さらに 2 時間の緊急対応時間、詳細なプロジェクトレビュー、優先的なバグ処理、専任のデベロッパーリレーションマネージャー(DRM)、四半期ごとのサービスレビュー、優先的なバックポートを提供します。これらのプログラム特典により、Wooga はすべての開発作業を Unity に迅速に統合し、数多くのプロジェクトで Unity Integrated Success と緊密に連携して作業を進めることができています。

パフォーマンスを最適化するための詳細なレポート

プロジェクトレビューは、Unity Integrated Success の重要な構成要素の 1 つで、Unity のシニアエンジニアが数日かけてコードアーキテクチャー、ワークフロー、その他の開発プロセスを詳細に分析します。包括的なレポートには、Unity を活用するうえでの具体的な推奨事項とベストプラクティスがまとめられており、その手法は Wooga の他のプロジェクトにもすぐに適用できます。

次回作のゲームで、チームはユニバーサルレンダーパイプライン(URP)のカスタム実装に取り組みました。プロジェクトレビューにより、Wooga のテクニカルアーティストは低レベルのレンダリングの問題を解決するための調査を円滑に進めることができました。GPU の電力消費量を減らすために、異なるシェーダー手法や UI パーティクルの使用など、いくつかの最適化の方策がチームによって考え出されました。「Unity のスペシャリストと何日間か一緒に仕事をしましたが、本当に素晴らしい経験でした。スペシャリストと 1 対 1 で一緒に作業し、その知識に直接触れることで、問題解決のプロセスをいっそう楽しむことができました」とテクニカルアーティストの Giuseppe Modarelli 氏は言います。 

DRM の仕事は、Unity Integrated Success チームのリーダーとして Wooga のロードマップと開発の状況を常に把握し、Unity または必要に応じて業界全般から得た関連情報を Wooga が受け取れるようにすることです。また、Unity のチームとのミーティングをオフサイトの場合も含めて手配します。Wooga のフロントエンドエンジニアリング責任者である Daniel Doubleday 氏はこう強調しています。「Unity のデベロッパーリレーションマネージャーは、私たちと Unity のエキスパートを直接つなぐ役割をしてくれます。本当に困ったときも、DRM のおかげで先に進むことができます。」

サポートチームによる迅速な対応

Unity の Integrated Success チームは、深刻な問題が発生した際の対応の迅速さで知られていると、Doubleday 氏は述べています。「あるとき、支払いに問題が起きそうになっていたため、サポートチケットを登録したところ、Unity の現場サポートがすぐに対応してくれました。」

別のときは、デバイスの互換性の問題により、信頼できるコンテンツの更新が妨げられているように見えました。ただし、「問題は予期せず発生し、再現することはほとんど不可能でした」と Stein 氏は言います。Wooga はようやく、一貫して不具合が発生しているように見えるデバイスを見つけ出して Unity に連絡しました。「Unity の担当者がやって来て、それをピックアップし、ラボに持ち帰ってテストしました。アセットバンドルのコードを微調整したところ、コンテンツ配信システムは正常に動作するようになりました。」

Doubleday 氏はこう述べています。「Unity Integrated Success では、リアルタイムに発生している問題を解決するために何度でも尽力してもらえます。本当に価値のあるパートナーシップです。」

パートナーシップとはスタッフの幸福度と生産性を高めること

Unity はクリエイターの数が増えれば世界はもっと良い場所になると強く信じています。Wooga は、ジェンダーの多様性がどのように全般的にゲームの質を高め、創造性を強化するかを示す、確かな一例です。同スタジオはここ数年で大きな変化を達成しました。2016 年 から 2019 年までの間に、女性従業員の割合を全体で 28% から 42% に、ゲーム制作チームで 22% から 34% に増やしたのです。 

現在、採用者の半数は女性で、37% がエンジニアリングに従事しています。Stein 氏はこのように言っています。「近年、ゲームジャムやゲーミングコミュニティの類似のアクティビティに参加すると、女性でいっぱいです。そのような場所には優秀な採用候補者がたくさんいます。」

Wooga の制作に関わる多様性に富んだスタッフ全員が、能力を存分に発揮して制作を続けられるようにすることこそが、Unity Success Plan の本質です。そして、チームが Data-Oriented Technology Stack(DOTS)などの Unity の新機能について検討し始めると、Unity Integrated Success はプロジェクトレビュー、迅速な修正、先を見越した戦略的なガイダンスによって、チームの継続的な成功を側でサポートします。

Daniel Doubleday, Head of Frontend Engineering, Wooga

「Unity Integrated Success では、リアルタイムに発生している問題を解決するために何度でも尽力してもらえます。本当に価値のあるパートナーシップです。」

Daniel Doubleday, Head of Frontend Engineering, Wooga
Linda Stein, Engineering Team Manager, Wooga

「Wooga にはかなりの人数の女性がいて、さまざまな声が聞こえてきます。そのプラスの影響はかなりのものです。」

Linda Stein, Engineering Team Manager, Wooga

より短期間で成功するために必要な支援を得る

Unity Success Plan は、生産性の向上と迅速な問題解決を支援します。それにより、チームはプロジェクトのリスクを排除し、ダウンタイムを最小限に抑えることができます。

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