エラーなしのメンテナンスと AR を活用したオンザジョブトレーニング

Taqtile が Unity をどのように活用して拡張現実のトレーニングとメンテナンスに革命を起こしているか

Taqtile:製造業での Unity の使用に関わるケーススタディ

Taqtile の製品は、実世界の機器に加えてバーチャルリアリティ(VR)と拡張現実(AR)を活用してプロセスを視覚化することで、トレーニングとメンテナンスにより柔軟性とスピードをもたらします。Taqtile の顧客である米国空軍やニュージーランド陸軍は、Unity をベースに構築された Taqtile の Manifest ソリューションを実装して以来、ビジネスに良い影響が出ています。

  • プロジェクト

    Taqtile Manifest:現場の作業者向けの AR ソリューション

  • 目標

    法人顧客がエラーを減らしながらトレーニングタスクをより短時間でキャプチャー、学習、実行するのをサポート

  • プラットフォーム

    Microsoft HoloLens、Magic Leap One、HTC Vive、iPad、Web ブラウザー

  • チームメンバー

    10

  • 場所

    シアトル、米国

AR は、特殊な機器に関する作業者のトレーニングをより効果的に行うのに役立ちます

AR helps workers train more effectively on specialized equipment

オンザジョブトレーニングでの拡張現実の活用

Taqtile は、製造業、輸送機器産業、政府関連産業向けに、既製の AR、VR、複合現実(XR)ソリューションを活用して作業指示とデータ視覚化をキャプチャーして配信する、急速に進化している分野のリーダーです。Taqtile を代表する AR ソリューション Manifest は 2017 年にリリースされました。Unity をベースに構築された Manifest は、指示や手順に関するエキスパートの知識をキャプチャーし、専用機器について高度な技術経験のないユーザーにサポートを提供またはトレーニングを行うことができます。

その成果は以下のとおりです。

  • スキルのギャップを削減:特別なトレーニングを受けていないまたは知識を持たない従業員がメンテナンスタスクを実行できる
  • 生産性が向上:トレーニングやメンテナンスタスクをより短時間で完了できる 
  • エラーが減少:AR 補助のガイダンスや学習によってより少ないエラーあるいはエラーなしでタスクを完了できる
AR トレーニングの数多くのメリット

AR で知識をキャプチャーする

Taqtile は Manifest を開発するときに、単にデータやインストラクションを伝えるため以上に AR テクノロジーを実装する独自のオポチュニティを市場に見出しました。また、Manifest は知識をキャプチャーすることで、正式なトレーニングを受けていないスタッフでも複雑なタスクを実行できるようにしました。

「Manifest を使用すると、その分野のエキスパートに AR ヘッドセットを装着させることで、段階別のインストラクションを簡単にキャプチャーできます。そのエキスパートに 3D やプログラミングの知識は不要で、必要なのは自分の仕事を進める方法に関する知識のみです。」Taqtile の副社長である Kelly Malone はこう述べています。「Manifest は作業のインストラクションを実行している様子をデジタルにキャプチャーし、その後オペレーターやトレーニーがどこにいてもその同じ機器の段階別のインストラクションに従って操作を進めることができます。」

Unity を活用してより短時間でマーケットに

Manifest を Unity プラットフォームで構築することで、顧客のための多様な XR ソリューションを作成するうえで Taqtile に大きな柔軟性をもたらしました。また、それらのソリューションを設計、実装、市場にリリースするまでの時間が短縮されました。 

「Unity なしでこのソリューションを構築できたかどうか?もちろん、可能であったでしょう。しかし、ここに至るまでにはより多くの作業量と時間を必要とし、さらに多くの費用と労力がかかったことと思われます。」Taqtile の CEO である Dirck Schou はこう述べています。「Unity を基盤に製品を構築しているということ自体本当に素晴らしいことですが、それ以上に Unity エコシステムで入手できる各種プラグインや追加のツールを利用できることが私たちにとって大きな助けとなっています。」

AR ベースのトレーニングの価値

Taqtile の顧客は Manifest ソリューションにより、特にタスクやトレーニングの実行について目覚ましい成果を得ています。具体的には、Taqtile の顧客である米国空軍は、複合現実を活用することで、航空機のメンテナンスと修理タスクに関わるトレーニングの成果が大幅に改善されました。 

従来の手法では、経験が最も少ないグループであるレベル 1 メンテナンスエンジニアは、12 個のタスクのうち 8 個のタスクをインストラクターの介入なしに完了できず、3 つのエラーがありました。Manifest を HoloLens のヘッドセットと組み合わせて AR ベースのガイダンスを提供することで、新兵はサポートなしにすべてのタスクを完了し、エラーは 1 つもありませんでした。もう 1 つのトライアルでは、より高度な知識を持つレベル 5 のエンジニアが割り当てられたタスクを従来の手法で完了すると 8 つのエラーがあったのに対し、より経験の少ないレベル 3 のエンジニアは Manifest を使用することで同じタスクをエラーなしで完了することができました。 

Taqtile の別の顧客であるニュージーランド陸軍は、訓練学校で同じようなトライアルを実行し、複数の乗り物関連のタスクにおいて、Manifest を活用した AR トレーニングと従来型のインストラクターが指導するトレーニングの効果を比較しました。結論として、Manifest を活用するとエラーの発生を 36% 削減し、生徒のトレーニング資料の全体的な理解度を高め、サポートを必要としなくなりました。

AR の用途をトレーニング以外に拡大する

Manifest がトレーニングやメンテナンスのシナリオにおいて良い影響をもたらしたのは明白ですが、Taqtile では AR の活用がセールスやマーケティングの分野にも拡大できると見込んでいました。製品のサイズが大きすぎて持ち運びができず、顧客に実際の製品を見せることができない状況において、Manifest は自社の製品や機能をバーチャルで共有するのに役立ちます。 

そのような状況にあった Safe Boats International は、Manifest を活用することで、イベントや展示会のために移設できない全長 85 フィート(26 メートル)の船舶をバーチャル空間に展示しました。この XR ベースのソリューションの成功を受けて、Taqtile はより多くのアプリケーションやハードウェアが実現化するのに合わせて、XR の幅とユースケースが拡大を続けることを期待しています。

Dirck T. Schou Jr., CEO, Taqtile

「Unity なしでこのソリューションを構築できたかどうか?もちろん、可能であったでしょう。しかし、ここに至るまでにはより多くの作業量と時間を必要とし、さらに多くの費用と労力がかかったことと思われます。Unity を基盤に製品を構築しているということ自体本当にすばらしいことですが、Unity エコシステムで入手できる各種プラグインや追加のツールを利用できることも私たちにとって大きな助けとなっています。」

Dirck T. Schou Jr., CEO, Taqtile
Kelly Malone, Vice President, Taqtile

「ヘッドマウント式コンピューティング空間の市場には数多くデバイスがリリースされています。これには大きな将来性があり、今後もより小さく軽量になることが見込まれます。また、Unity の SDK のおかげで、それらのデバイスを迅速かつ簡単にターゲットにできる大きな柔軟性をもたらし、顧客が使用できるデバイスの選択肢も広がります。」

Kelly Malone, Vice President, Taqtile

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