すべての人のためのゲーム作り:Unity Learn の新しいアクセシビリティに関するコースのご紹介

ゲームを作るということは、共有体験を作るということです。個人的な小さなプロジェクトであれ、全世界にリリースする商業作品であれ、ゲームとは、クリエイターとしての皆さんのアイデアとつながり、それに応えてくれるプレイヤーへの招待状なのです。そして、そのゲームをよりアクセシブルにすることで、より多くの、より多様な人々を招き入れることが可能になるのです。
新進クリエイターがアクセシビリティを考えた作品作りをするためには、どうすればいいのでしょうか。そんな経験がないクリエイターは、アクセシビリティを考えた作品作りに圧倒されてしまうかもしれません。そんな時は、私たちがお手伝いします。
「Practical Game Accessiblity」(ゲームのアクセシビリティ実践講座)は、中級クリエイターのための新しい無料のオンラインコースです。より多くの人に楽しんでもらえるゲーム作りの入門編です。このコースでは、インクルーシブデザインのアプローチに沿ってゲームを作りながら、アクセシビリティを第一に考えることについて学びます。
この学習課程をサポートするために、私たちは『Out of Circulation』というゲームを作りました。これは、ポイントアンドクリック式の物語型アドベンチャーゲームの小規模なバーティカルスライスです。『Out of Circulation』をケーススタディとして、コース全体を通してこれを研究し、拡張していきます。
「きっとうまくいくよ、Sureswim。」Smalt ばあさんはアパントメーターを渡しながら、あなたを送り出します。魔女みたいだけど気のいい技術屋と彼女が作ったガジェットが、きっと街の図書館にまつわる謎を解いてくれることでしょう。相棒の Wink は盗み聞きが得意です。あなたはできる限りの助けを得て、ことにあたる必要があるでしょう!
今の仕事はゲームではない?ご安心ください。Practical Game Accessibility は、ゲームとゲーム開発をメインの例としていますが、シミュレーション、ビジュアライゼーション、その他のリアルタイムアプリケーションなど、ゲーム以外のプロジェクトにも学習内容の多くを応用することができます。

ゲームコミュニティは多様です。ゲームを楽しむ人は非常に多く、その中には障がいを持ったプレイヤーも含まれています。このようなプレイヤーたちと直接協力しながらゲームを開発することで、より多くの人々に、より良い、より包摂的な体験を提供することができるのです。
アクセシビリティを重視することは、障がいのあるプレイヤーをサポートするために重要ですが、それはすなわち良いデザインを実践するということでもあります。プロジェクトの最初からアクセシビリティを設計の柱に据えていれば、それは余分な作業ではなく、可能な限り最高のゲームを作るための一部となるのです。
すでにゲームを作っている最中ですって?ゲームをよりアクセシブルにしようとする試みに、遅すぎるということはないのです。比較的小さな変更でも、プレイヤーの体験に大きな影響を与えることができます。
Practical Game Accessibility では、まずアクセシビリティとインクルーシブデザインに触れます。その後、自分のゲームアイデアのプリプロダクションを、アクセシビリティを重視しつつ、段階を追って進めていきます。
プロダクションの段階に入ると、『Out of Circulation』をケーススタディとして、ゲームを形にするためのさまざまな集中チュートリアルを行います。
最後に、アクセシビリティを重視するクリエイターとして、全体的な体験を振り返り、次のステップが何かを確認します。
このコースを終えると、以下のことができるようになります。
- クリエイターとしてインクルーシブデザインのアプローチを仕事に生かす
- プロジェクトにおける重要なアクセシビリティ要件の特定
- アクセシビリティのレビューとフィードバックのサイクルを開発中に実施する
- インクルーシブデザインアプローチを用いた機能の設計・開発
- アクセシビリティを重視しながら、制約条件や新たなプロジェクトニーズに対応する

Practical Game Accessibility は、Unity Learn で無料公開されています。今こそ、よりアクセシブルなデジタル体験の実現に向けた取り組みを始める絶好の機会です。