新機能を確認する
アーティストとデザイナー向けのツール
製品開発に利用できる 2D 機能、Animation Rigging に対する Timeline のサポート、Terrain のアップデート、プリセット、簡素化された新しい DOTS 変換ワークフローなど、Unity 2019.3 のアーティストやデザイナー向けの新機能を紹介します。
プログラマー向けツール
DOTS の大幅なアップデート、バージョン管理の改善、プロファイリングツール、シリアル化、設定可能な Enter Play Mode、物理演算のアップデートなど、Unity 2019.3 の開発者向けの新機能を紹介します。
エディターとチームのワークフロー
Unity Editor のルックアンドフィールが一新されました。Quick Search を使用してすべての要素を検索できます。また、UI Builder がプレビュー版として提供されるようになりました。アセットインポートパイプライン(新規プロジェクトのデフォルト)により、アセットのインポートとプラットフォームの切り替えが高速化されます。
プラットフォーム
Unity 2019.3 のプラットフォームサポートに関わる新機能を紹介します。Google Stadia のサポート、AR Foundation のアップデート、VR およびモバイル開発者向けの追加のツール、新しい Input System などが提供されます。
グラフィックス
2019.3 ではグラフィックスに関する数多くのアップデートが行われ、HD レンダーパイプライン(HDRP)と Visual Effect Graph が製品版になりました。リアルタイムレイトレーシングがプレビュー版になり、ユニバーサルレンダーパイプライン、シェーダーグラフ、Terrain、ライティングが改善されました。
DOTS と DOTS サンプルプロジェクト
DOTS サンプルプロジェクトでは、DOTS Game Code のアップデート、DOTS Netcode、Conversion Workflow、Unity Live Link などのすべての新しい DOTS パッケージがマルチプレイヤーシューティングゲームでどのように連携するかを紹介します。
『The Heretic』 – 完全版
『The Heretic』は、『Adam』と『Book of the Dead』を制作した、Unity の受賞歴のあるデモチームが手がけたショートフィルムです。コンシューマークラスのデスクトップ PC で 1440p、30fps で実行されるこのプロジェクトの前半部分は GDC 2019 で初公開されました。後半部分の初期プレビューは Unite Copenhagen 2019 で公開されました。
『The Heretic』は、HDRP と Visual Effect Graph のあらゆる機能を含む、幅広いグラフィックス機能を活用して Unity 2019.3 で実行されます。新しい、完全に VFX ベースのキャラクターを完全版でご覧ください。

リリース間近の場合は、Unity 2018.4 LTS の使用をご検討ください。
Unity の長期サポート(LTS)バージョンは、リリース間近のプロジェクトのためのバージョンです。制作を特定のバージョンの Unity に固定することで安定性を最大化したい場合は、Unity 2018.4 LTS の使用をお勧めします。
LTS リリースには新機能がなく、API の変更や機能強化も行われません。2018 系の LTS リリースは、2018 年の TECH ストリームを引き継ぐものであり、今後は必要なアップデートや修正のみが提供されます。今年の TECH ストリームのバージョンは 2019.1 から始まり、2019.2 を経て、2019.3 が現行バージョンであるのに対し、LTS リリースのバージョンが 2018.4 となっているのはこの理由からです。2020 年春に予定されている 2020.1 のリリースに伴い、2019.4 LTS も提供される予定です。
既存および今後の Unity の機能の多くはパッケージとして入手可能で、エディターのパッケージマネージャーを介してダウンロードできます。
プレビューパッケージは、新機能や改善された機能への早期アクセスを提供します。ただし、これらの利用は制作中のプロジェクトでは推奨されません。進化の途上にあるため、バグが残っている可能性があるからです。
検証済みパッケージは追加のテストを受けており、特定のバージョンの Unity およびそのバージョンで検証済みのその他すべてのパッケージで機能するよう検証されています。
TECH ストリームのリリースは、Unity の最新の機能を利用したい開発者向けです。2019 年は TECH ストリームのメジャーリリースを 3 つ公開します(2019.1、2019.2、2019.3)。次の TECH リリースが公式に公開されるまで、現在の TECH ストリームのリリースに対するアップデートやバグフィックスを週 1 回の頻度で提供します。公開後はその次のリリースでも同じサイクルが繰り返されます。
その年の最後の TECH ストリームのリリースが長期サポート(LTS)リリースとなり、以後 2 年間継続的なサポートを受けられます。バージョン番号については、その年の TECH ストリームの最終リリースの番号に 1 を足し、「LTS」を付けます(たとえば、TECH ストリームのリリースが 2018.3 の場合は、2018.4 LTS になります)。
TECH ストリームとは異なり、LTS ストリームには新機能がなく、API の変更や機能強化も行われません。ただし、コミュニティの広範囲にわたって影響するクラッシュ、レグレッション修正、問題、コンソール機向け SDK/XDK の問題、多数の開発者がゲームやアプリのリリースを行えなくなる可能性がある大きな問題には引き続き対応します。
LTS リリースは隔週でアップデートが提供されます。LTS ストリームは、長期間にわたって最も安定したバージョンでゲーム/アプリを開発および配信することを希望する開発者向けです。
制作中またはリリース間近の場合は、最新の LTS リリースをお勧めします。プロジェクトで Unity の最新の機能を使用したい、または制作を始めたばかりの場合は、TECH ストリームをお勧めします。
2020.1 は 2020 年春にリリース予定です。
アルファ版では最新の機能を最も早く利用できます。新機能はアルファサイクルにおいて機能の利用期間終了日まで週 1 回のペースで追加されます。このため、ベータ版よりも安定性に欠けます。アルファ版とベータ版では、新機能を利用してフォーラムやバグレポートを介してフィードバックを提供することで、開発プロセスに影響を与える機会が得られます。
これらの早い段階のリリースでは機能の安定性に問題がある可能性があるため、制作中のプロジェクトでの利用はお勧めしません。アルファ版またはベータ版でプロジェクトを開く前に、プロジェクトのバックアップを取っておくことを強くお勧めします。
アルファ版とベータ版は全ユーザーにご利用いただけます。サインアップは不要です。利用を開始するには、Unity Hub からダウンロードしてください。