31 GamesがironSource Adsのイベント最適化を活用し、インストール数を2倍に増加、ARPUを143%向上させた方法

31 Gamesは中国を拠点とするカジュアルゲーム開発会社であり、『Magic Paper Dolls』、『Mix Master』、『Yoyo Decor Life: Room Makeover』などのヒット作で知られています。
同社のユーザー獲得責任者であるXianman Tu氏が、ironSource Adsのイベント最適化を活用して成長を拡大し、インストール数を2倍に増やし、ARPU(ユーザーあたり平均収益)を143%向上させた方法についてご紹介します。
イベントベースのキャンペーンで成長を促進
31 Gamesは長年にわたりironSource Adsを活用し、ユーザー獲得(UA)の最大化に取り組んできました。『Magic Paper Dolls』の成長をさらに加速させる方法を模索していた同社に対し、Unityチームはイベント最適化を導入することを推奨しました。この方法は、高品質なユーザーを効率的に獲得し、到達までの時間を短縮することを目的としています。
Tu氏は次のように述べています。
"Unityチームは、ironSource Adsネットワークで、ゲーム内で重要なマイルストーンを達成しやすいユーザーに自動的にリーチできるイベント最適化キャンペーンを紹介してくれました。その結果、時間と運用リソースを節約しながらも、ゲームをダウンロードするだけでなく、積極的にアクションを起こす高品質なユーザーを獲得できました。"
キャンペーンパフォーマンスの最適化
初めてのイベント最適化キャンペーンを実施するにあたり、31 GamesはUnityチームと協力してキャンペーンの設定を行い、パフォーマンスを最大化しました。
1.最適なアプリ内イベントの特定
キャンペーンを成功に導くために、31 GamesはUnityチームと連携し、『Magic Paper Dolls』に適したアプリ内イベントを特定しました。同社の収益は広告中心のため、動画広告の視聴を促進することが、長期的なユーザー維持とコンバージョン率向上に最も効果的だと判断しました。
Tu氏は次のように説明しています。
"異なる広告ソースに応じて最適な入札を行い、獲得ユーザーの価値を計算する作業はとても労力のかかる作業です。しかし、イベント最適化により入札が自動的に調整され、動画視聴を完了する可能性が高いユーザーを、設定した特定の価格で獲得できるようになりました。"
2.適切なイベント目標の設定
アプリ内イベントを選定した後、31 Gamesは過去の手動キャンペーンでのeCPAとイベント最適化における目標を組み合わせて、最適なキャンペーン目標をUnityチームと議論しました。
キャンペーン開始後の最初の数か月間、31 GamesとUnityチームは目標の最適化に取り組みました。インストール率をさらに向上させるために、目標値を引き上げ、パフォーマンスをモニタリングしました。
ARPUが安定して上昇するのを確認した後、さらに目標を引き上げてインストール数を増やしました。ROASの向上に伴い、キャンペーンを拡大し、『Mix Master』でも2回目のイベント最適化キャンペーンを開始しました。
Tu氏は次のように振り返ります。
"キャンペーン初期に成長を確認できたことは、イベント最適化が、アプリをダウンロードするだけでなく積極的に行動を起こす高品質なユーザーを獲得できることを示していました。そのため、他のアプリのユーザー獲得戦略にもイベントベースの最適化を導入することにしました。"
3.キャンペーンの対象地域を拡大
キャンペーン設定時、31 Gamesはまず米国市場での高品質ユーザーの獲得に注力しました。米国での成果を確認した直後、グローバル展開を開始したところ、そこでも良好な成長を実現しました。
インストール数が倍増し、ARPUが143%増加
イベント最適化は、31 Gamesの『Magic Paper Dolls』におけるユーザー獲得戦略を大きく変えました。インストール数は2倍に増加し、CPIを安定させながら、ARPUは143%向上しました。


同様に『Mix Master』でも顕著な成果が得られ、2024年4月から7月にかけてARPUが72%増加し、インストール数は193%増加しました。
Tu氏は次のように結論付けています。
"Unityチームの指導のもと、イベント最適化は、獲得ユーザーとイベントコンバージョンのバランスを完璧に保つことができました。その結果、目標に見合った平均コストで高品質なユーザーを大規模に獲得でき、従来のキャンペーンよりも効率的でした。"