用語集

Motion to Photon レイテンシ

Motion to Photon 遅延とは

Motion to Photon 遅延は、ユーザーの身体の動きと、その動きがディスプレイに視覚的に反映されるまでの遅延の合計を測定します。没入型アプリケーションでは、この値を低く (理想的には 20ms 未満) することが不快感を防ぐ上で重要です。

Motion to Photon 遅延は包括的なパフォーマンス指標であり、物理的な動きの検出からレンダリング、ディスプレイの更新までのパイプライン全体を網羅しており、没入型のコンテキストにおけるシステムの応答性を測る上で最も意味のある指標となります。

Motion to Photon 遅延パイプラインの内訳

完全な遅延チェーンには、システム遅延、データ伝送時間、アプリケーション処理、レンダーパイプライン実行、ディスプレイリフレッシュ特性、再投影や歪み修正などの追加処理が含まれます。

Motion to Photon 遅延の値が高いと視覚的フィードバックの間にズレが生じ、特に頭の急速な動きの際にシミュレーション酔いが頻繁に発生します。この生理学的なミスマッチは、高フレームレートのアプリケーションでも、データの追跡が遅れたり、処理がボトルネックになったりすると不快感を引き起こす原因となります。

Motion to Photon 遅延の解決が重要である理由

この遅延を最小限に抑えるという課題は、没入型アプリケーションにおけるクラウドベースのレンダリングソリューションにとって大きな障害となります。なぜなら、ネットワーク伝送は、サーバー側のパフォーマンスに関係なく、生理学的な快適さのしきい値を超える遅延を本質的に追加する可能性があるからです。

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