TAFE クイーンズランド:Unity のケーススタディ
ある職業訓練校が、仮想現実、拡張現実、複合現実(AR/VR/MR)アプリケーションの作成という、やりがいのある報酬の高い仕事に就けるように学生を育成するだけでなく、新しいインタラクティブなテクノロジーへの期待とコミュニティをどのように構築したかをご紹介します。
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課題
需要の高い仕事に就くために実用的な AR/VR スキルで学生の能力を強化する
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使用されている Unity のソリューション
AR Vuforia、Unity EditorXR、Pixyz、Interact、Unity MARS、Unity Reflect、Unity Asset Store
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プログラムの規模
セッションあたりの学生数は最大 20 名
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所在地
クーメラ、オーストラリア
学生の職業実践力を育成する
AR/VR を学ぶための主要なツールとして、TAFE(技術・継続教育)クイーンズランドは Unity リアルタイム 3D(RT3D)開発プラットフォームを選びました。そして、価値あるコースウェア、プロフェッショナル認定試験、割引されたライセンスを利用するために、Unity アカデミックアライアンス(UAA)に参加しました。


成果
- インタラクティブな AR/VR プロジェクトの構築を学生に実体験させる職業指導プログラム
- 教育者が Unity Editor とイベントに定期的に参加
- 企業からの関与の増加と広範囲のサポートによって卒業生の教育成果が向上
- Reality Capture、視覚化、複合現実(MR)に関する新しい短期コース

グローバルなプログラムのためのローカルなサポート
Ann Stevens 氏と Hans Telford 氏は TAFE クーメラキャンパスの准講師です。両氏がキャンパスで Unity を使い始めたのは 5 年前で、Unity を主要なゲーム開発ソリューションと決めて VR の授業にも採用した、TAFE ブリスベン(サウスバンクキャンパス)の上級講師の後に続いてのことでした。Telford 氏は、「学生は Unity を使うのが好きです。使い方をすぐに覚えることができるからです」と言います。Stevens 氏が付け加えます。「Bolt、Interact、Pixyz、Reflect、MARS、Forma など、さまざまなプラグインやフレームワークがあり、アジャイル開発のためのプロトタイプを短時間で完成させることができます。

レッスンプランのチュートリアルとフレームワーク
Telford と Stevens の両氏は、Unity を TAFE クイーンズランドのプログラムを履修する学生向けのゲーム設計入門コースの授業に使用しているほか、同校の Work Integrated Learning プロジェクトの一部としても使用しています。通常、授業の構造は、基本をカバーする Unity Learn チュートリアルから始まり、次に学生をさまざまなプラグインのドキュメントに慣れさせてから、最後に、業界の R&D プロジェクトで学んだことを応用してデジタルプロセスを改善することを推奨します。ワークフローとしては、学生は初歩的なアプリまたはゲームの設計の概要を作成し、いくつかのアセットを作成して、Unity Asset Store からリソースを追加します。教育者は学生に、目的のプラットフォームへのアプリの公開のウォークスルーを実施します。学生には Unity 認定資格試験の受験と関連するコースウェアの履修も推奨されます。

パーソナライズされた UAA サポート
「TAFE の UAA エバンジェリストからパーソナライズされたサポートを受けられたのは、とてもありがたいことです」と Graham 氏は言います。「Unity サイトと Unity フォーラムには多くの役に立つ情報がありますが、場合によっては独特の状況に置かれることがあり、リアルタイムで本当に助けてくれる人と話せるのは助かります。」UAA を通して TAFE クイーンズランドは他の UAA メンバーや Unity ユーザーと連絡を取り合うことができ、Unity 開発者向けイベントや Unite イベントには大いに教育的な効果があることが証明されました。Stevens 氏は追加します。「UAA を通して参加したイベントで、Unity で開発されたすべての種類のアプリケーションを見ることができました。たくさんのことを学びましたし、素晴らしい登壇者ばかりでした。」

地元企業向けの実用的なアプリの革新
TAFE クイーンズランドは、意思決定やトレーニング、リスク軽減などのプロセスを強化する革新的なデジタルソリューションを提供するうえで、Unity を使用すること、および Unity に精通した卒業生を採用することのメリットを地元企業に認識してもらうための働きかけを行っています。Holovision 3D は TAFE クイーンズランドと共同で 8 週間の職業指導プログラムを作り、学生と大学院生が、調査や設計の機能に適応できる同社のレーザースキャンに関連した、インタラクティブな AR/VR プロジェクトの構築を Unity で実体験できるようにしました。 学生は現実世界の別プロジェクトで、オーストラリア全土向け職業紹介ソリューションプロバイダーである Protech 用の AR トレーニングモジュールを作成しました。CIO の Matthew Eames 氏は言います。「TAFE の学生は Unity を使用して、職場での健康と安全に関わる習慣を促進する実に魅力的で興味深いモバイルアプリに貢献してくれました。それは容易なことではありません。」

熱意のある学生と企業
TAFE クイーンズランドの学生の熱意と AR/VR スキルは地元企業に感銘を与えました。学生の評価意見とプロジェクトは、地元企業の拡大するポートフォリオにとって貴重な構成要素です。一方、企業から学生には、メンターシップを利用すること、機器や設備を使用すること、プロジェクトの関係者にプロトタイプを提示することができる貴重な機会が提供されました。 TAFE クイーンズランドは Unity の短期コースと認定プログラムを開始し、キャンパスでワークショップを開催するよう Unity を招待しました。Stevens 氏は次のように結論付けています。「TAFE クイーンズランドのインタラクティブなカリキュラムを強化するうえで、UAA は素晴らしいパートナーであり続けています。オーストラリアの他の多くのキャンパスが、私たちが Unity や地元の業界とどのように連携しているかに注目し、UAA への参加も検討すると思います。」
ケーススタディの全文を読む
TAFE クイーンズランドがどのように Unity アカデミックアライアンスと連携し、学生に需要の高い仕事に就くための準備を整えさせたのか、その全貌をご覧ください。