UI ツールキットの新機能
UI ツールキットは、ユーザーインターフェースとエディターの拡張機能を開発するための機能、リソース、ツールのコレクションです。2021 LTS では、ゲームとアプリケーションのランタイム UI の作成とデバッグをサポートし、アーティストとデザイナーがより迅速に始めるのに役立つ直感的なワークフローを備えています。

機能の内容を確認し、UI ツールキットで実現できることをご覧ください。

動的テキストをレンダリング
TextMesh Pro のフォントレンダリングテクノロジーが UI ツールキットに統合されたことで、追加のプラグインやパッケージなしで使用を開始できます。高度なスタイリング機能を使用して、あらゆるポイントサイズと解像度で美しいテキストをきれいにレンダリングできるようになりました。

鮮明かつテクスチャレスの UI レンダリング機能を活用
境界線の半径、色、サイズ、テキストを設定して、テクスチャレスの UI 要素を UI ツールキットで直接作成します。Photoshop でイメージを作成してインポートするのを止めることで、ツール間で移行するのにかかる時間が大幅に削減されるほか、全体的なメモリフットプリントとビルドサイズが減り、より効率的にスケールできます。

Unity エディター用のカスタム UI と拡張機能を開発
UI ツールキットには保持モードの UI フレームワークが用意されています。これにより、Unity エディター拡張機能用カスタム UI の開発がシンプルになることで、独自のウィンドウやインスペクターをビルドし、アーティスト、デザイナー、プログラマーにとって合理化されたワークフローを実現できます。
Unity UI システムを比較する
Unity では新規 UI 開発プロジェクトに UI ツールキットを使用することを推奨していますが、Unity UI(uGUI)や IMGUI に用意されている機能により、古いシステムを使用したほうがよいケースも引き続き存在します。Unity の UI システムを比較して、自分にとってどれが適しているかを評価してください。
よくある質問
さまざまな画面解像度で実行される画面オーバーレイ UI を作成する場合は、Unity UI の代わりに UI ツールキットを使用することをお勧めします。大量のユーザーインターフェースの制作に取り組んでいる方、慣れ親しんだワークフローを必要とするアーティストやデザイナー、テクスチャレス UI レンダリング機能をお探しの方は、ぜひご検討ください。
Unity UI は、3D の世界に UI を配置して映し出す必要があるユーザーや、カスタムシェーダーやマテリアルを使用する VFX、MonoBehaviour から簡単に参照できるようにする必要がある場合に、推奨されるデフォルトのソリューションです。
UI ツールキットは Unity UI と互換性があるため、全ユーザーインターフェースを書き直すことなく既存のプロジェクトを移行できます。つまり、既存のプロジェクトの一部は UI ツールキットを使用して作り直す一方で、残りの部分は Unity UI に残し、同じプロジェクトでそれらを連動して動作させることができるということです。
現時点では、UI ツールキットは 3D の世界に配置して映し出す UI 要素には対応していません。ただし、ワールド空間のオブジェクトを追いかけるスクリーンスペースの UI 要素を設定することは可能です。
エンジンの他のビルトイン機能と同様に、メインスレッドの DOTS システムから UI ツールキットを使用できます。
現時点では、UI ツールキットにはデータバインディングソリューションは用意されていません。UI 要素の値は C# コードを使用して設定する必要があります。データバインディングは、UI ツールキットの次期メジャーリリースで計画されています。
はい。実験的パッケージは Unity で正式にはサポートされていないため、本番環境での使用は推奨されていませんが、Vector Graphics パッケージがインストールされている場合は、UI ツールキットで SVG アセットがサポートされます。
UI ツールキットは、2021 LTS リリースの一部として利用できます。Unity Hub または Unity のダウンロードページから UI ツールキットにアクセスしてください。
UI ツールキットに関する Unity の目標は、エディターのツールやランタイムのインタラクティブ体験に取り組んでいる開発者とデザイナーのすべてのニーズを満たす、ユーザーインターフェースを生成するための単一のソリューションを提供することです。
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