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Big Fish GamesがTapjoyオファーウォールでオファーウォールの収益を96%、IAP ARPDAUを10%向上させた方法

Oct 19, 2023
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Big Fish Gamesはワシントン州シアトルを拠点とするカジュアルゲームのデベロッパーです。同社には、Gummy Drop!、Cooking Craze、EverMerge:マッチ3パズルゲームなど、多数のカジュアルゲームのヒット作があります。EverMergeの収益を上げたいと考えていた同社に対しUnityチームは収益化戦略を多様化することを提案し、Tapjoyオファーウォールの導入が決まりました。

Big Fish Gamesの親会社であるPixel Unitedの広告担当シニアディレクターであるKelly Kang氏が、Tapjoyのオファーウォールを有料プレイヤーに実装することにより、アプリ内課金の収益に全く影響を与えることなく、オファーウォールの収益を96%向上させた方法について紹介します。実際、アプリ内課金のARPDAUは10%、ARPDAU全体で13%上昇しました。それでは、詳しく見ていきましょう。

Tapjoyオファーウォールの実装

「私たちは長年にわたりUnity LevelPlayを利用していたので、Unityチームから、オファーウォールがEvermergeのプレイヤーにとって最適であると提案されたとき、喜んで試してみることにしました。また、Evermergeにはハードカレンシーが含まれているため、オファーウォールの導入を試みるのには最適な環境でした。

オファーウォールがアプリ内課金(IAP)の売上に悪影響を及ぼす可能性を懸念したため、一度にすべてのプレイヤーにオファーウォールを開放するのではなく、無課金プレイヤーだけから始める、ロールアウト戦略を実施することにしました。

実装前に、メインストアのようなゲームで最も活気のある場所にトラフィックドライバーを追加することで、オファーウォールの設定を最適化しました。また、オファーウォールのリワードは、ストアとの交換レートを同じにすることで、ストアでのリワードと同じ価値を持たせました。

その他にも、オファーウォールのエンゲージメントと収益を最大化するために、追加のオファーウォールリワードを提供する期間限定プロモーションを実施しました。Unityチームは、各販売のロジスティクス、メッセージング、デザインを支援してくれました。

これらの施策で継続してポジティブな結果が得られたことで、有料プレイヤーにオファーウォールを提供する決断ができました。

アプリ内課金を犠牲にすることなく収益を向上させる

無課金プレイヤーにオファーウォールの提供を開始したところ、収益の増加を達成しつつ、アプリ内課金の収益を維持することができました。そこで数か月後に有料プレイヤーにもオファーウォールを提供開始したところ、KPIの達成率はさらに上昇し、オファーウォールの収益は96%、ARPUは7%増加しました。

オファーウォールによってプレイヤーがリワードを獲得できるチャネルが増えたことで、アプリ内課金の収益性が高まったのです。アプリ内課金によるARPDAUは10%増加し、ARPDAUの合計は13%増加しました。

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Evermerge ARPDAU Trend with Offerwall

収益化ループをつなぎ合わせる

収益が上がったことで、ユーザー獲得の予算も増えました。複数のオファーを完了させたいと考えるような熱心なユーザーにとってオファーウォールは魅力的であるとわかったので、より多くのユーザー獲得予算をオファーウォールに割り振ることにしました。このようにすれば、すでにオファーウォールに慣れているユーザーにアプローチすることで、EverMergeをプレイするプレーヤーがEverMerge内のオファーウォールも利用する可能性が高くなります。グロースループが効果的につなぎ合わされるのです。

Unityチームのおかげで、Tapjoyオファーウォールは収益化戦略のゲームチェンジャーとなっています。全体的なKPI達成率の向上だけでなく、収益化戦略とUA戦略の両方の多様化にも役立っています。当社は、長期にわたりパートナーシップを継続し、最適化とグロースのための新たな方法を見つけることを楽しみにしています。」