Unity のプロファイリングツール
ゲームを輝かせるために必要な情報を入手しましょう。ゲームのパフォーマンスのプロファイルを注視することにより、丹念に作り上げたプレイヤー体験の輝きがパフォーマンスの問題によって失われずに済みます。ゲームの最適化は、より幅広いプラットフォームとデバイスをターゲットにするためにも役立ちます。


Unity プロファイラーでパフォーマンスを測定する
Unity プロファイラーは、パフォーマンスデータを収集し、一連のグラフに表示します。この可視化は、最もリソースを必要としている領域(コード、オーディオ、物理演算、アニメーション、レンダリングなど)に対して重点的に最適化作業を行うために役立ちます。このツールをネットワーク上のデバイスやコンピューターに接続済みのデバイスに接続して、ターゲットプラットフォーム上でアプリケーションがどのように実行されるかをテストできます。
Unity プロファイラーは Unity エディターの一部であり、低レベルのネイティブプラグイン Profiler API が付属しているため、分析をカスタマイズしたり他のツールにプロファイリングデータをエクスポートしたりできます。Profile Analyzer パッケージを使用すると、Unity プロファイラーのフレームセット間の変更による影響を確認できます。

メモリプロファイラーでメモリを管理する
メモリプロファイリングは、ターゲットハードウェアのメモリの制限を調べるのに役立ちます。また、実際にメモリ使用量を増加させるような変更を行って CPU/GPU のパフォーマンスを改善したい場合にも最適なツールです。メモリプロファイラーは Unity エディターにウィンドウを追加するパッケージであるため、アプリケーションのメモリ使用状況をより詳細に確認できます。スナップショットを保管して比較することでメモリリークを見つけたり、メモリレイアウトを確認してメモリの断片化の問題を見つけたりできます。

フレームデバッガーでレンダリングを最適化する
フレームデバッガーを使用すると、実行中のゲームの再生を特定のフレームで停止して、そのフレームのレンダリングに使用されている個々のドローコールを表示することができます。レンダリングステップを 1 つずつ実行して、そのシーンがグラフィカルな要素でどのように構成されているかを確認できます。これにより、修正が必要な要素をすばやく見つけたり、最適化の余地がある部分を調べたりできます。
リソース
経験豊富なプログラマー向けのこれらのリソースを使用して、Unity ゲームの最適化を始めましょう。
Unity ゲームのプロファイリングに関する決定版ガイド
Unity が業界のエキスパートと共に作り上げた、70 ページを超えるガイドです。Unity でアプリケーションをプロファイルし、アプリケーションのメモリを管理し、アプリケーションの電力消費を最適化する方法が詳しく説明されています。
モバイルゲームのパフォーマンスを最適化する
Accelerate Solutions エンジニアは一流のモバイルスタジオと協力して、プレイヤー体験を向上させます。この無料の e ブックは、ゲームの向上に役立つ 75 件以上の詳細なヒントを集めています。
Unity プロファイラーでパフォーマンス指標をカスタマイズする
Unity プロファイラーを独自のパフォーマンス指標を使用して拡張することで、アプリケーションのパフォーマンスに関わる独自のストーリーをより深く理解できます。
ネイティブな CPU プロファイリング
このモバイルおよび WebGL ゲーム開発者向けのテクニカルトークでは、各種の CPU ツールについて一通り説明し、プラットフォームネイティブなプロファイラーでスパイクを見つける方法を示します。
方法:プロファイリングとデバッグ
各プロファイリング機能をどのような場合に使用するかについて、Arm、AMD、Superluminal などの企業が提供している GPU デバッグツールとネイティブツールの概要も含めて詳しく説明します。
ベストプラクティス:ゲームのパフォーマンスのプロファイリング
このページでは、ゲーム開発者向けに推奨される一般的なプロファイリングワークフローの概要と、重視すべき指標に関する推奨事項が示されています。
よくあるご質問
制作全体を通してパフォーマンスとメモリを注視することは、プレイヤーに質の高い体験を提供するために不可欠です。プロファイラーは、プロジェクトのさまざまな要素のハードウェアリソース使用量に関するデータを収集、分析、可視化することで、メモリとパフォーマンスの問題を解決できるようにします。
Unity には、エディター内とハードウェア上の両方でコードの分析と最適化を行うための一連の強力な無料のプロファイリングツールが付属しています。このツールボックスに含まれる最も包括的な要素は Unity プロファイラーですが、各種のツールを利用して、さまざまなプラットフォームにおけるプロジェクトのパフォーマンスの特定の部分をさらに掘り下げることができます。概要についてはドキュメントを、さらに詳しく知るには Unity ゲームのプロファイリングに関する決定版ガイドを参照してください。
Unity プロファイラーウィンドウにアクセスするには、メニューから「Window」>「Analysis」>「Profiler」を選択します。パッケージマネージャーから、Profiling Core API、メモリプロファイラー、Profile Analyzer をパッケージとして入手できます。詳細については、ドキュメントを参照してください。
Unity プロファイラーはインストルメンテーションベースです。Unity API サーフェスの大部分にマーカーを設定することで、ディテールとオーバーヘッドの適度なバランスを実現しています。重要なネイティブ機能とスクリプトコードベースのメッセージ呼び出しは、過剰なオーバーヘッドを発生させずに最も重要な「大まかな概要」をキャプチャできるようにインストルメント化されています。
ゲームのターゲットプラットフォームのハードウェアリソースに基づいて、プロジェクトの各部分(シェーダーやテクスチャなど)に対するメモリバジェットを定義することをお勧めします。その後にメモリプロファイラーを利用して、各カテゴリのメモリフットプリントを調べ、メモリリークや継続的なメモリ割り当ての原因を見つけることができます。
メモリプロファイラーはプレリリースパッケージであり、Unity 2022 LTS で検証される予定です。パッケージの状態とライフサイクルの詳細については、ドキュメントを参照してください。