このページで学ぶ内容:Unity プロジェクトのコードエディターとして Microsoft Visual Studio または Visual Studio for Mac を使用するときに生産性を高めるために活用できる便利なヒント。Visual Studio と Visual Studio for Mac には、Unity API メッセージの IntelliSense サポート、デバッグ機能や調査機能、Unity プロジェクトエクスプローラー、「アタッチして再生」など、Unity で使用できる一連のツールが用意されています。Unite Copenhagen のセッションにてこれらのヒントを提供してくださった Microsoft の John Miller 氏に感謝を述べたいと思います。

Visual Studio を更新する
Microsoft Visual Studio は、使用している Unity のバージョンとは独立して更新可能で、もちろんプロジェクトが壊れることはありません。Windows でも Mac でも、最新バージョンの Visual Studio には常にパフォーマンスの改善が盛り込まれているため、貴重な時間を節約できます。更新は非常に簡単です。やり方については上に示した画像を参考にしてください。
Visual Studio は開いたままにする
Visual Studio のエディターを開いたままにすることで、Visual Studio のコールドローンチにかかる無駄な時間を省くことができます。Visual Studio と Unity エディターを切り替えて操作しても、変更の同期が中断されることはありません。

ロード時間を減らす
ソリューションのロード時に「ソリューションの読み込み時に、ソリューション エクスプローラーのプロジェクトの階層状態を復元する」ボックスをオフにすることで、ロード時間を短縮できます。ただし、ソリューションを起動するときに、前に開いたファイルに書き込むためにすべてのフォルダーを展開する必要がある場合は、このボックスをオフにしないでください。

キーボードショートカットを使用して時間を節約する
全プロジェクトを対象に検索を実行するには、CTRL+T(Windows)または Shift+CMD+T(Mac)を使用してください。

Unity API を使用して作業を高速化する
Unity のドキュメントには、Windows または Mac 版の Visual Studio エディター内から直接アクセスできます。アクセスするには、詳細を知りたい Unity の機能をハイライトします。次に、「ヘルプ」 > 「Unity API リファレンス」に移動するか、キーボードショートカット Ctrl+Alt+M、Ctrl+H または Cmd+' を使用して、統合開発環境(IDE)内または外部でブラウザーを起動します。
大量のコードが記載された長いファイルがある場合は、Unity API のメソッドのフォントやカラーをカスタマイズするとすぐに識別できるので非常に便利です。

「アタッチして再生」を使用してデバッグをスピードアップする
「Unity にアタッチ」をクリックして Unity に切り替えてから「Play」を押す代わりに、「Unity にアタッチして再生」の設定を使用すると 1 ステップの操作で実行できます。これによりデバッガーがアタッチされ Unity を再生します。IDE を切り替える必要がなくなるため、デバッグワークフローのスピードアップにつながります。

IntelliCode を使用する
IntelliCode は、IntelliSense を改善するための AI 駆動型の機械学習モデルです。IntelliCode を使用すると、オートコンプリートの候補がよく使用される順番に一覧表示され、時間の節約につながります。使用するには、Visual Studio でプロジェクトを開き、IntelliCode を開いて、IntelliCode をトレーニングするオプションを選択します(VS 2019 の場合。VS 2017 では、IntelliCode は Visual Studio Marketplace からインストールできる別個の拡張機能です)。これにより、開かれているプロジェクトに基づいてモデルが生成されます。そこで学習したことを使用して、他のプロジェクトでも候補を表示できます。John のセッションでは、Unity の FPS Sample プロジェクトを使って、IntelliCode でできることを紹介しています。