
アートとアニメーションだけに留まらない機能
Blender は 10 年以上にわたってインディーズスタジオと小規模チームのお気に入りでした。これは驚くことではありません。なぜなら、Blender は強力な機能が満載の無料オープンソースソフトウェアだからです。それだけでなく、さらに Blender は、ハイエンドな作品の制作に技術的に対応し続けられるようにと、定期的に更新されてもいます。
Autodesk Maya は無料ではないものの、業界の標準となっています。この 10 年間にリリースされたほぼすべての大ヒット映画と最高品質のゲームにおいて、何らかのビジュアルエフェクト、アニメーション、3D アートが Maya(または同類の製品である 3ds Max)で作成されています。
多くの人は、Blender や Maya と聞けばすぐにアートとアニメーションをまず頭に思い浮かべます。ほとんどの人達はこれらアニメーションソフトウェアアプリケーションで実はもっとたくさんのことができるということを知らないのです。Blender と Maya には他にも多くの利点と機能があり、ユーザーは次のことができるのです。
- 完全に肉付けされた 3D モデル(ゲームアセット)の作成
- 目を見張るレベルのビジュアルエフェクト作成
- シーンと環境の全面構築
- シーン全体のレンダリングの実行(3D 設定を画像へ変換)
- こういった機能すべてを拡張可能なアドオンのインストール
これら 2 つのソフトウェアスイートに含まれているすべての機能を考えれば、Blender と Maya がアートとアニメーションだけに留まらない実力者であるのは疑問の余地はないでしょう。
Unity へのシームレスなインポート
他のアプリケーションで使用できるように、サードパーティのプロジェクトファイルをコンバートするのは時間がかかるものです。互換性を保証しているソフトウェア製品でも信頼できないこともあります。しかし Unity では、Blender と Maya からプロジェクトファイルをネイティブにインポートするのは簡単なのです。
Blender のアセットを Unity にインポートするには、Unity メニューバーで「Assets」>「Import New Asset」をクリックし、目的の .blend ファイルを開きます。
Unity で Maya のファイルを使用する場合は、Unity メニューバーで「Assets」>「Import New Asset」をクリックし、Maya の .fbx ファイルを開きます。
デザインと開発の集約
ゲームクリエイターとして常に目が向く関心事と言えば、自身の思い描いたゲームを形にするのに必要なすべてのものをどうやって手に入れるか、でしょう。Unity は、特に開発初心者の方にとって、ゲーム制作は常に効率的で楽しいものであるべきだと考えています。
これらのプログラムを Unity と組み合わせれば、底力のあるデザインと開発機能が実現することとなります。Unity で Blender や Maya を使用するのに手間はまったくかかりません。複雑なパイプラインも、特別なインストールや変換も不要で、初めてのゲーム開発を成功させるために必要なあらゆるツールが手に入ります。こういったクリエイティブなワンタッチで使える機能の後押しで、本当に素晴らしいゲームを制作する道が開けるのです。