VALORANT:Unity のケーススタディ
大人気のゲームを有している大手スタジオは最新のオファリングでどのようにして信頼の置けるプレイヤーコミュニケーションを確保しているのでしょうか?音声チャットはどのようなマルチプレイヤーゲームにとっても不可欠なコンポーネントであり、Riot は数年前に『League of Legends』に実装して成功を収めていたため、Vivox の音声チャットが成功の鍵を握っていることはわかっていました。同スタジオが次のフランチャイズタイトルとして、息をのむようなタクティカルシューター『Valorant』をローンチしたとき、プレイヤー同士で戦略を調整するのを支援するのに、Vivox が一役を買いました。
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課題
完全な体験のためにはチームワークによるところが大きい、ヒットが保証されたタイトルに音声チャットを統合すること。
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公開日
2020 年 6 月
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エンジン
Unreal Engine 4
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プラットフォーム
Microsoft Windows
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ジャンル
タクティカル FPS

その分野のリーダーと共に歩む
大多数のスタジオと同じように、Riot はゲームプレイを最適化するのに、バックエンドサービスを機械的に作り出すよりも、スタジオの開発者の創造性を活用することを考えています。Vivox なら統合が簡単で、最も重要な要素である、完全に信頼を置けるソリューションであることに気付きました。それは起動して実行するのに最小限の内部オーバーヘッドで済む、実証済みのソリューションでした。

成果
- 最高品質のコミュニケーションを活用することで戦略的なゲームプレイを促進した
- 見直すことのできる音声認識機能により暴言をさらに取り締まれるようになった
- バックエンドテクノロジーをオフロードすることで開発者の生産性が高まった

ポジティブな声
残念なことに、オンラインゲーミングでは叫び声を上げたり、嫌がらせをしたりなどの不快で有害な行動がいまだにはびこっています。Riot は個々のプレイヤーが音声を簡単にミュートし、音量を制御できる機能を備えた『VALORANT』の UI を設計しました。そして人に迷惑をかける行動があった場合は、それを簡単に報告できるツールを用意しました。
歴史的に、このようなツールの効果は限定的でした。迷惑行動は事後に証明するのが困難である場合があるからです。Vivox はこれらのツールに実効性を持たせるよう取り組んでいます。音声認識テクノロジーを活用して、ネガティブなやり取りを簡単に見直すことのできる形式でキャプチャできる、自動化ツールを開発しています。

なぜ Vivox なのか?
『League of Legends』で何年にもわたって成功を収めた Riot Games にとって、『VALORANT』で Vivox のマネージドコミュニケーションサービスを選ぶことは簡単な決断でした。他の多くのスタジオも賛同しています。Vivox は 200 を超えるゲーム統合に音声サービスを提供し、次のことを実現しています。
- 120 万人を超える月間アクティブユーザー(MAU)
- 99.9% の稼働時間*
- すべての主要なゲームエンジンとプラットフォーム用の SDK と簡単に統合
- 24 時間無休サポートによる完全なマネージドサービス
- ビデオゲームのコミュニケーションを管理してきた 15 年を超える経験
- インディー開発者およびテストユーザーはピーク時同時接続ユーザー数 5,000 人まで無料で使用可能
*SLA に準拠

すべての人に最上級の音声サービスを
Riot と『VALORANT』にとって、Vivox はクライアント側の統合とバックエンドの両方で設定が簡単でした。質問があったとき、Vivox は応答が非常に迅速ですぐに対応してくれました。その結果、Riot が音声コミュニケーション機能を統合するうえでもう 1 つのシームレスな体験をもたらしました。
「Vivox には数多くの設定なしで使用できる機能、セルフサービスの開発者ポータル、すぐに対応してくれる技術サポートチームが存在します。クライアントの開発エコシステムにスムーズに統合された Vivox Core SDK を使用することで、少人数のチームでも効率的にビルドを進め、プレイヤー体験に注力できました。2 週間以内に音声チャットがスムーズに実行されるバージョンが仕上がりました。」 - Jason Sacash 氏、Riot Games テクニカルプロダクトマネージャー(音声担当)

一緒に楽しくプレイする
Riot Games には戦いを優位に進めるうえでハードウェアに多額の投資を行うことをプレイヤーに求めないことで評判が高く、『League of Legends』と『VALORANT』は両方とも、幅広いシステムでスムーズに動作します。Vivox は、クロスプラットフォーム、3D ポジショナルオーディオに対応し、最小限のオーバーヘッドで音声とテキストの両方をサポートするマネージドサービスであるため、実装とゲーム内パフォーマンスの両面で、非常に適していました。この要素と、手ごろな価格で得られるスケーラビリティは、実質的にどのようなスタジオにもフィットしました。
「Vivox は暴言などのゲーム内の音声に伴う課題のいくつかをどのように解決すればよいか思い巡らすうえで本当に優れたパートナーです。私たちは今後もこのパートナーシップを継続し、この分野に投資し続けます。」 – Jason Sacash 氏、Riot Games テクニカルプロダクトマネージャー(音声担当)

Unity で独自に同盟を組む
Riot と Unity の関係性は非常に強固で、『League of Legends』の最新のイテレーションを Unity のプラットフォームに委託しました。『Legends of Runeterra』と『League of Legends: Wild Rift』は Unity で制作されたマルチプラットフォームタイトルで、Riot の人気ゲームから派生したタイトルです。
Unity で構築することで、現在 Unity でサポートされている 20 を超えるプラットフォームにわたって何十億人ものプレイヤーをターゲットにできます。各プラットフォームは、プレイヤーがどのプラットフォームを選択してプレイしたとしても、一貫した同じ高品質の体験が得られるように最適化されています。また、Riot はUnity のプロフェッショナルサービスチームが提供してくれる継続的なサポートとパフォーマンス関連のアドバイスを大いに頼りにしています。そしてもちろん、ゲーム内コミュニケーションは Vivox を利用しています。